目つまりと根腐れ。
   園芸界の常識ABCの中のAである。
    植物を鉢に植えるということから起こる問題。
    用土の劣化現象。
    根の密集。
    用土の劣化にはイロイロなことがあるが、最も多いのが粒子の崩れ、微細化による
    団粒構造の崩壊である。
    これによって排水不良、酸欠が起こる。
    ラン栽培では、この排水不良が致命的欠陥となって根腐れを誘発する。
    この理由で、ランのコンポストは、第一に「排水性」の耐久性が問題にされる。
    これまで使用されてきたものは、少なくとも、どうにかクリアしたものである。

   粒粒のものを使うという発想は当然のことである。

   SUGOI-neはどうか?
    SUGOI-neは全く別な観点から、これまでの常識では想像もつかないところから製造されている。
    究極の毛細管現象を追究したもの。
    この毛細管現象と通水の違いを理解しないと、SUGOI-neが解からない。
    この毛細管現象による水の浸透速度を「排水不良」と勘違いする。
    これまで、園芸に使うコンポストで、毛細管現象の優れたものはなかった。
    作ろうとしても作ることが出来なかった。
    「多孔質」のものを作れたが・・・・。
    粒と粒を接着できなかった!!
    SUGOI-neには細胞と細胞を接着する「ペクチン」が含有している!!
    潅水すればペクチンが水に溶けて、見事に粒子と粒子を細胞が接着するように密着する。
    水はこれによって粒子間を移動出来る。
    ランの柔組織の細胞における水移動と全く同じになる。


   SUGOI-neの、このペクチンによる粒子の接着は、
    世界中に多くのコンポストがあるが、SUGOI-neが世界唯一のものである。

   このペクチンの作用で「目つまり」の排水不良はないのである。
   毛細管現象による水の浸透こそ、植物の最も理想とするものである。
   ところが、園芸界の永い歴史で、
   「鉢底に大きなゴロ土を入れて・・・・排水を良くする」と言われつづけてきた。
   この常識がSUGOI-neでは全く通用しない。
   鉢底からSUGOI-ne単用が最も良い生育になる。
   「ペクチン」による粒子の一体構造になるからである。
   異物を混合すると、この一体構造にならない・・・毛細管現象の遮断が起こる。

   SUGOI-neは、以上のように園芸界の常識を根底から覆すコンポストである。
   多くの手間、網、鉢かけ・・・・を省くことも出来る。


  毛細管現象というのは地球の引力に逆らって、水がしたから上に浸透する現象である。
   こういう場所にランは自生している。

   こういう場所は、当然左右、四方八方に水分が拡がってゆく・・・・。
   空気も同じ。
   だから、SUGOI-ne栽培では、酸欠が起こらない!!
   SUGOI-neを柔らかく植えるというのは・・・・・全く意味のないことである。

  しかし、こんな事言っても、全然受けつくない人が世の中にはいる。
  そういう人は、SUGOI-neミックス チップを混合してください。
  気分は良いかもしれない。
   
   

洋蘭で何時から軽石が使われたか
  歴史は浅い!!
  現在、軽石、バーク・・・などの粒子のコンポストがズート前から使われてきたように
  思うが、洋蘭で実際に「軽石」が使われ始めたの極最近のことである。
  
  1960年代である。
  約50年の歴史であろうか。
  群馬県高崎市の秋山健吉先生が恐らく大栽培した最初であろう。
  Cymbidiumの三倍体品種のメリクロン苗が日本に輸入された時、
  榛名山の軽石を用いた栽培は、それまでのラン界の常識を破って、
  モノスゴイ巨大バルブを形成させる栽培法として蘭界を席捲したのである。
  それまでは、戦争で生き残ったCymbidiumを、高崎市内を流れる川の砂利で
  栽培していた。
  コンクリートの砂利採掘で川床が下がり砂利採集が禁止され、
  それを機会に榛名山の軽石栽培を試みたところ、
  Cymbidiumは素晴らしい生育が実証された。

  昭和43年。
  宇井清太も秋山先生宅にCymbidium栽培の教えを乞いにお邪魔したしたことがある。
  ランの希望に満ちた時代である。
  前記の軽石のことは、その時の話である。
  大きな3cmから5cmの軽石の間に、5〜10cmの小さな苗を「はさんで」・・・
  植えているのではない。「はさんだ」状態で・・・植えておられた。
  モノスゴイ量の「生油粕」の置き肥。

  この栽培法でCymbidiumの三倍体のメリクロン苗は、
  素晴らしい生育になった。
  この栽培法が、その後、日本各地に普及し、今日のCymbidium鉢物栽培の原点である。

  
 
バークは何時から使われたか
 
 バーク使用はアメリカの西海岸から始まった
  1960年代に試作され1970年代に大栽培に使用された。
  アメリカの西海岸地帯のカリフォルニア州、ワシントン州などに強大な蘭園が誕生したが、
  一番問題になったのが「コンポスト」である。
  カリフォルニア州にはセコイヤ系の巨大木があり、その樹皮は厚さ30cmにもなる。
  この樹皮のチップは丁度「軽石」同じような多孔質である。
  これに着目して、バーミキュライト、その他を混合して栽培したところ、
  Cymbidium、カトレアで素晴らしい生育をした。

 
 Cymbidiumの大栽培は、コンポストの一大革命を起こしたのである。
  
Cymbidiumの大栽培はコンポストの開発がなければ不可能であった。
  
  
宇井清太もCymbidium畑の人間
  
どうも大栽培への指向が強く・・・・現在も大栽培。
  そこからSUGOI-neが生まれた。
  そこから見れば、マニアックなパフィオ界からは、サプライズが生まれない。
  壮大なスケールの夢というより、数寄者、御大尽趣味の領域かも知れない。
  大栽培に使えるものなら、小面積の栽培には、無造作に使えるものである。
  宇宙船に使えるものなら、飛行機にも使える・・・・ということ。

 
だから国家は、国力を上げて巨大プロジェクトに予算を組む。
  富士山の裾野が広いという意味である。
  宇井清太新発見お「ラン菌」は、今後計り知れない裾野を広げる。
  だから、SUGOI-neと命名した!!
 

 
マングローブも伊達や酔狂で、好き好んで「気根」を伸ばしているのではない。
河口の不毛の地に追われた哀しい運命である。
そこの適合するには、空気を吸う根を準備しなければならなかった。
着生ランの気根も似た境遇である。

 SUGOI-ne栽培のコチョウラン
  この根を見れば、ベンガル菩提樹の気根、支柱根と
  ほとんど同じ姿である。トウモロコシの支柱根とも
  極似する。
  コチョウランの根が空気が好きなら、
  こんな根の張り方はしない。
  この根は夏中毎日夕方潅水したもので、
  オシボリより多湿。
  

 SUGOI-ne栽培では、適確な湿度管理すれば、
 空中に根を伸ばさない。
 どんなランでも同じである。
 潅水が足りないと空中に根を伸ばす。


 このことから、水ゴケ、素焼鉢栽培のランが、
 鉢外に根を伸ばすのは異常な姿ということが
 理解出来よう。
 泣き泣き伸ばしているのである!!

 バンダ、コチョウランの根も、伊達や酔狂で空中に
 根を伸ばしているのではない。
 これを空気が好き・・・・と表現するから間違いが起こる。


 ベンガル菩提樹の気根。
  最初気根であるが、地上に達すると地下に
  伸び、やがて「支柱根」になる。
  
  バンダ、リンコ、アスコ、ファレ・・・などの
  単茎ランでは、茎の中間から気根を伸ばし、
  樹肌に接着するのは、このベンガル菩提樹の
   支柱根と共通する。

   つまり、バンダが空中に根を伸ばすのは、
   寄りかかれる樹肌を探している姿でもある。
   1mも2mも伸びたら、単茎ランは倒れてしまう。

  この姿は「演歌」の世界の男と女みたい。
  すがる・・・・
  寄りかかる・・・・・。
  ランも自立しているようで・・・・寂しいのである。
  ラン菌を求めて・・・根を伸ばす。
  自生する樹肌、岩肌には・・・・
  恋しい、愛しいラン菌がいる。

  ならば・・・そこに向って・・・茎の途中からでも
  根を伸ばしたいではないか。

 
トウモロコシの気根が身体を支える
 「支柱根」になった姿。
 上のコチョウランの根が、トウモロコシの
 支柱根とそっくり。


 こういう姿を見ると、ランの気根というのは、
 唯単に空気が好きだから空中に根を伸ばすのではない
 ということが理解出来よう。
 ランの場合は、ラン菌との共生という条件まで
 あるから、ラン菌の入る場合は、空中に根を伸ばさないで、
 トウモロコシのように支柱根としての機能をも
 備えている。樹の肌、岩の表面に張り付いて身体を
 支える。自生地なら当然そこにラン菌が生息する。
 ラン菌の入るところに根を伸ばすのは自然である。
園芸から見た気根の概念とラン栽培   コンポストの通気性の常識化について
上の写真は気根植物の代表とも言えるマングローブの気根。
  気根というと必ずイメージされる姿である。
 満潮になれば河口の湿地帯マングローの林は、海水い満たされる。当然海水に含まれる空気、
 酸素では酸欠が起き、 普通の植物は生きてゆけない。
 そこで生き抜くには、空気を吸うことの出来る「気根」を具備したことである。
 マングローブもランも一般の植物から負けた植物である。
 不毛の地に追われた植物である。
 マングローブもランも・・・不毛の地で生き抜く術、進化の方向には共通点がある。
 その最も共通しているのが着生ランの気根とマングローブの気根に見ることが出来る。

 マングローブの気根とランの気根は同じものか?
 そういう疑問が湧いてくる。
 トウモロコシの気根はどうか?
 植物学用語では、空中に伸びる根をまとめて「気根」としているが、
 細かく見れば、気根の中にも大きな違いが見られる。

   1 マングローブのように「空気」を吸う目的で進化したもの。
   2 ランのように着生するために「へばりつく支柱根」「吸水」「吸気」の多用途に進化したもの。
   3 トウモロコシのように「支柱根」として進化したもの


ランのような新参者は、一度に多機能の根を備えるのは当然である。
この気根の多様な機能、性質の中で、ラン栽培において特に重要視されているのが、
「吸気」と「吸水」という背反した二つの機能である。
この全く反対の機能。
ラン栽培を悩ませ、失敗の最たる原因を作ってきた。
水も吸う。
空気も吸う。
この二つが行えるコンポスト。
これがランでは特別視された条件である。
他の植物の用土よりも「通気性」がズート良いものでなければならない!!
当然鉢も通気性が要求されてきた。
素焼鉢でも物足りない!!
鉢の胴に穴を開ける・・・・窓を作ることまで考えられた。
ポリ鉢でもプラ鉢でも同じ穴あきが出ている。
全部・・・・気根・・・・空気が好む・・・・ことから出てきたものである。
それでも「根腐れ」を防ぐことは出来ない!!
乾燥させれば、確かに根は腐らないが・・・今度は・・・脱水で生育しない。
ランつくりの永遠の悩みである。
これを何とかクリアした人が・・・・ラン上手ということになる。
ラン展は、その人達の技術共進会である!!

 
「吸気」と「吸水」。
この二つの条件を満足させるもの。
それを求め探しすこと200年。
世界中の天然の植物系、岩石系の素材はほとんど探求され試作されてきた。
更に遠赤外線、セラミック、人造水ゴケ・・・・。
その蘭界の人達の執念は凄まじいものである。
だか。
今日まで見つけることは出来なかった。

この現実の中で、ラン栽培は「経験」で会得したものがある。
「排水良好」。
この排水良好というのは、同時に通気性が良好ということでもある。
鉢底に大きな粒子の軽石、ゴロ土、鉢かけ・・・などを入れる。
粒状の軽石、鹿沼、ボラ土・・・・・粒粒。
片方で「水ゴケ」の「毛細管現象」を利用する。
この二つが経験上・・つかえるということになった。
それが、ラン栽培の常識となった。
どちらも欠点が多い。
しかし、他に良いものないから、仕方なしに使わざるを得ない。
ラン界は、コンポスト面では、この30年・・・全然進歩がなかった。
コンポストの研究は挫折の繰り返しに終始してきたのである。

そこにSUGOI-neが開発された。
全く別な発想から開発された。
粒粒でもない。
水ゴケのような繊維でもない。
水を掛ければ・・・・信じられないような微粒子に砕ける!!
 こんなもので・・・ランが作れるか?
 空気が足りない!! 

SUGOI-neで最も質問が多いのが・・・・酸欠、窒息になる心配である。
粒粒の排水性、通気性を身体に染み込ませている常識人から見れば・・・・
とんでもないものである。
固定観念は「先入観念」となっている。

ランの気根が要求する酸素の量。
SUGOI-neで栽培してみると、粒粒の通気性など必要なかった。
それが結論である。
考えてみれば、培養基の寒天の中に根が伸びるのである。
毛細管現象が優れて・・・乾燥しやすいSUGOI-neが、酸欠など起きるわけはない。
軽石、バークよりSUGOI-neは通気性が優れている!!
そういうことである。

これから、ラン栽培法はSUGOI-neで一変する。
書き換えなければならない。
ランの気根は空気が好きだから空中に伸ばしているのではない。
泣き泣き・・・・波止場の岩壁で・・・・遠ざかる男に・・・・手を伸ばしている姿である。
すがりたい・・・・姿である。

SUGOI-ne栽培では、SUGOI-neに向って、バンダもカトレアも
デンドロもコチョウランも根を伸ばし潜る。
ベンガル菩提樹の支柱根と全く同じ姿になる!!
宇井清太の新発見した「ラン菌」によって、
気根の解釈が・・・・大きく一変したということである。
この宇井清太の理論がラン界の定説になる。





 気相率。
  SUGOI-neは「気相率」が極めて高い。
  原料が樹皮であることから、
  特にSUGOI-ne2号ゴールドはカラマツの樹皮を
  主体だから、細胞の空間が大きく、
  ここに多量の空気を含むことが出来る。
  したがって、粉状の粒子は、実際は空気を多く含む
  細胞が集まった組織である。
  SUGOI-neは粘土ではない!!
  細胞である。
  この細胞が2,3年劣化しないから根腐れは起きない。


 SUGOI-neをそのまま使用した固さの場合。
  この気相率がランの、ラン菌の要求する
  酸素が不足することはない。
  多くの皆さんが通気性を問題にするようであるが、
  この「気相率」がSUGOI-neが軽石、
  バークなどより高いので全然心配ない。
  
  逆にSUGOI-neを軟らかに植えた場合は、
  「液相率」が高くなり、水が含み過ぎることになる。
  皆さん逆に考えている。
  柔らかに植えると「気相率」が低くなる。
  水を多く含むことになる。
  このことは水ゴケも同じ。
  柔らかに植えると空気が少なくなって
  液の率が高くなるのである。
  水ゴケでは、固く固く植えると失敗しない。
  ところが、近頃は軟く植えることが多いが、
  根腐れが多いのは、この理由である。

  SUGOI-neのように固く水ゴケでは植えることが出来ない。
   やるとすれば「腱鞘炎」覚悟である。
  このことをSUGOI-neは一気に解決したのであるが、
  多くの人は、この「気相率」を逆に理解している。
  木炭より微細に砕いた
粉」の状態の方が、
  空気を含む量はズート多くなる。
  SUGOI-neはこの理屈と同じ。
  
  冷蔵庫に入れる脱臭剤の炭。
   「活性炭」というのは、この「気相率」が
   木炭よりはるかに高いことを利用したものである。


 だからSUGOI-neは・・・・
  膨張させて後に植えるのは正しい使い方ではない。
  逆に酸素不足になる!!
  考え違いである。

  

 毛細管現象を利用した栽培
  
シクラメンの鉢底から吸水させる栽培システム
  が普及してきたが、これは吸水する布の
  毛細管現象で水を鉢の補給するやり方。
  葉の上からの潅水をする必要ないから、
  病気が発生しにくい。

  ランでは夏葉に潅水しなければならないから、
  シクラメンのようには行かないが、
  補助的には使える方法である。

 ランのコンポストの軽石、バークなどは、粒子の大きさ大、中、小・・・に選別されている。
 これは上記の粒子の孔隙を一定にするためである。
 ところが、あまりに孔隙が一定の場合は、水の表面張力で孔隙に停滞してしまう。
 ハイドロカルチャーのビー球で見られる現象である。
 東洋ランの用土の場合も、粒子を一定にするとこの現象が起こる。
 それでこの滞留水で根腐れが起こる。
 このために細長い鉢は考案された。
 鉢は細長く高いほど、水は地球の重力で下に下がる。
 水の表面張力による滞留と重力による落下のバランスを崩して、重力による排水を図るために、
 細長い鉢が考案されたのである。
 この鉢は、あくまでも「粒子」対応の形状である。

 この理屈をSUGOI-neに当てはめるのは、全然意味をなさない。
 なぜならSUGOI-neは「粒子」でないからである。
 SUGOI-neは吸水紙、脱脂綿と同じようなもの。
 SUGOI-neに含む水分は「表面張力」で滞留する水ではない。
 SUGOI-neの水は細胞に染み込んだ水分である。
 
 SUGOI-neは土壌学の団粒構造の理論が当てはまらない。
 したがって、ここのところが粒粒を使ってきた東洋ラン、バークを使ってきた人は、
 SUGOI-neを理解し難いことが出てくる。
 しかし、よく考えれば、ランの根の柔組織というのは、細胞に水が染み込む。
 SUGOI-neと全く同じ水の染み込む速度。

 鉢底に大きい粒子の軽石を入れる人いる。
 この場合は、SUGOI-ne栽培では、逆に根腐れを起こす場合がある。
 なぜなら、鉢底の粒粒の間に表面張力で水が滞留するからである。
 同じ水の滞留でも、毛細管現象の滞留と、表面張力の水の滞留では意味が異なる。
 例えば、プラ鉢で鉢底に軽石のL、Mをいれて、上をミックスで植えた場合、
 鉢底から水が出るほど潅水した後、鉢から抜いて見れば・・・・
 多量の水が鉢底の軽石の粒子の間に溜まっている。
 この水は、絶対鉢穴から排水されることはない。
 冬なら・・・何日もこの状態が続く。
 この場合、鉢底の軽石とミックス用土には毛細管現象がないから、
 この水は鉢底に溜まったままになる。
 だから根腐れが起こることになる。
 これと似た状態になるから、SUGOI-ne植えでは、鉢底に軽石など入れない方がよい。
 SUGOI-neでは、鉢底からSUGOI-ne単用で植えると、鉢底の水が毛細管現象で上部に移動する。
 この毛細管現象による上部への移動がSUGOI-neの独壇場である。
 根腐れが起きない。
 それに加えて「ラン菌」の働き。
 酸素をラン菌が根に供給すること。
 このことを知らないとSUGOI-neの凄さが理解できない。
 この意味で、水ゴケ、軽石、バーク、杉皮・・・などは「詰め物」である。
 このようなコンポストでは・・・・水が滞留するから素焼鉢、腰高鉢がよいということになる。
 つまり、それらのコンポストでは自生地のように「地植え」はほとんど不可能。
 SUGOI-neなら地植えが出来る。
 自生地と同じ毛細管現象だからである。

 

 
植物、作物土壌学から見た場合。
  農業の作物栽培では、土壌の通気性が
  問題になる。

  土壌学では
    「団粒構造と孔隙率」と呼んでいる。
   岩石が細かく砕かれて土壌になるが、
   この粒子が集まって水分や空気を含んでいる。
   粒子が大きく孔隙が大きすぎると降雨の水は
   流れて作物は利用できない。
   逆に小さ過ぎると、水分は粒子に強く吸着されて
   作物に利用されない。
   そこで一定の大きさの孔隙や団粒構造が
   水分、空気の保持に重要になる。

 

  通水と毛細管現象
   
 これまでのコンポストは株をぐらつかせないための「詰め物である!!
     用土ではない。
     厳密な意味でのコンポストではない。

      そんなもので植えられてもラン生きられるのは、
        乾燥に耐えられる進化をしてきたからである
      ランの身体は葉も、茎も、根も多湿より乾燥に耐えられるようになっているからである。
       ここから、現在までの水ゴケ、軽石、バーク・・・・素焼鉢が使用されてきた。
        ランが喜んでいるわけではない。
      全て根腐れ回避の次善の栽培である。
      あくまでもベストではなくベターの栽培法である。
      このベターの栽培法が、あたかも「絶対」のように観念されている。

     

   SUGOI-neで成功するには。過去の栽培理論、気根概念を根底から変えること。
   この中に粒子の問題がある。
   この粒子の問題はコンポストの通水、通気、保水、排水・・・・根腐れが深く関係する。

  
 ラン作りでは、これまで、あまりにも根腐れで悩まされてきた歴史がある。
   
洋蘭のベテランの人、東洋ランの人、エビネの人。
   この人達の中に、ランのコンポストは、潅水すると1,2秒で鉢穴から水が出ることにこだわる人がいる。
   この排水でなければランは作れないと思っている場合が多い。
   だから、軽石、バークの粒粒のもので作ってきた。
   
   それが本当にランが喜んでいるのか?
   ランの根は、本当に空中が好きなのか。
   多量の空気がないと生きられないのか。
   着生ランの空中に伸びだす根。
   これは、本当に空気が好きだから空中に伸びだすのか?
   これまでは、空気を好む・・・からと説明されてきた!!
   この説明を誰も疑わなかった!!
   「気根」。
   ランの気根。
   SUGOI-neで植えてみると・・・・水が多量にあるSUGOI-neに向って伸びてゆく!!
   これまでの常識では、この姿を説明できない。
   根本から気根の観察が間違っていたのである。
   だから、栽培法を書き換えなければならない。
   そういうことになった。

   こういう根の姿を知らないで、これまで通りの常識でSUGOI-neをアレコレ評価するのは、
   ランの立場より自分の好み、固定観念・・・・に過ぎない。
   過去の栽培理論に過ぎない。
   そもそも、ランを鉢に植えるということが間違いの元なのである。
   ほとんど全てのランが、軽石、バークのような粒粒の場所に自生していない。
   粒粒は毛細管現象ではなく唯の「通水」である。
   この激しく水が粒子の間を通り過ぎるコンポストで植えてもランが生きられるのは、
   ランの根に柔組織があって水を蓄えられるからに過ぎない。
   そんな激しく水が通る場所ではプロトコームが生きられない。
   水は地球の重力で上部から下に流れ落ちる。

   それでも軽石、バークの粒粒にこだわるのは、このような用土では、
   粒子の間に空気が入るから、ランの根が喜ぶ・・・・という考えである。
   しからば、どの程度の空気が含んだ時、ランの根が喜ぶか・・・という科学的なデーターはない。
   勝手に思い込んでいるだけである。
   だが、経験では、軽石、バーク、水ゴケが劣化して細かく砕けて「微塵」になって、
   鉢底に溜まった時は、必ず「根腐れ」が起こった。
   この苦い経験から、SUGOI-neも同じと考えてしまう。

   よーく考えて下さい。
   これまでのコンポストとSUGOI-neの違いを。
   SUGOI-neには「ラン菌」がいる!!
   SUGOI-neはランの自生地の毛細管現象を再現したものである。
   「毛細管現象」というのは「通水」と異なって、
   吸い取り紙のように静かにSUGOI-neの細胞に水が染み込んでゆく。
   この染み込む速度とランの根の柔組織に染み込む速度が同じ
である。
   
この同じ速度というのは、世界で初めてSUGOI-neによって実現した
   ランはこのやさしい水の浸透でなければならないのであるが、
   これまで、SUGOI-neのような優れものがなかったから・・・・
   仕方なく・・・・軽石、バークの粒粒を使ってきたに過ぎない。
   ラン菌がいないから直ぐに根腐れを起こす。
   ラン菌というのは、根に酸素を供給する働きをする。
   だから、自生地のランは、集中豪雨が降っても根腐れなど起きない!!
  

   ベテランの人、東洋ランの人、エビネの人。
   ベテランの人ほど、古い栽培法を身につけている。
   自身満々である。
   自分の栽培法を確立している!!・・・・・??????
   ならば、これまで通りのコンポストで栽培すれば良いことになる。
   進歩も発展もない。
   新発明も不要である。
   SUGOI-neはダメとなる。

   ランが素晴らしい生育するかしないかより・・・自分の考え、経験が適確、正しいとなる。
   でも、本当に、これまでの栽培法が正しいのか?
   そう問われたとき、そうだ・・・と言える人は一人もいないだろう。
   ランという植物の全てを、ラン菌の全てを解かっている人は、
   世界中に一人もいないという現在だから、固定観念を持つという位コワイことはない。
   ラン作りは・・・死ぬまで研究家でありたい。
   研究する姿勢を持ちたい。
   固定観念は・・・独善と偏見ということもある。
   飛行機が空を飛ぶではないか。
   鉄の船が水に浮かぶではないか。
   江戸時代の人なら、人間が空を、宇宙にゆくことなど・・・・。

   
現在のラン作りの常識というのは、江戸時代の飛行機の論評みたいなもの。
   ラン菌のことなど・・・・未知の・・・全然解かっていないレベル。
   水ゴケ、軽石、バークでどうにか作れてきたのはランが「したたかに」生きる術を持っているからに過ぎない。
   見方を変えればこれほど丈夫な植物はない!!
   軽石、バーク、水ゴケでリンゴは作れない。
   さくらんぼは育たない。
   育てようとすれば・・・・ラン栽培より、もっともっと大変だろう。



  
人間の思い込み、固定観念ほど・・・・発展を阻害するものはない。
  ノーベル賞の研究は、ほとんど全て前例、常識、固定観念にとらわれないところから生まれた。
  常識とはなに?
  
   ランのコンポストの常識とはなに?
   ラン菌のいない時代の常識である。
   ラン栽培者はSUGOI-neの開発で、新たな勉強をしなければならなくなった。
   生涯学習である。
   
   SUGOI-neの開発で、あらゆる方向でこれまでの常識が覆ることになる。
   正しい、自生地のあるべき姿の常識がSUGOI-neによって確立される。
   その一つにSUGOI-neの毛細管現象がある。
   ラン菌による酸素供給がある。
   SUGOI-neに含む酸素量(空気量)がある。
   SUGOI-ne単用でそのまま植えた場合の固さでも、
   ラン菌の菌糸が張るということは、充分な酸素があるということを意味している。
   このことを考えれば、
SUGOI-neで酸素欠乏は起こらない!!  
   SUGOI-ne2号ゴールドで最高にどんなランも生育する。

 
 絶妙な毛細管現象は、空気をもよく含めるということだからである。
  SUGOI-ne2号ゴールドの粒子は「そば粉」「片栗粉」と同じくらい細かい。
  この粒子に空気が含む。
  だから、軽石、バーク、水ゴケよりも空気の含有が多くなる。
  だから・・・・ランの根はSUGOI-neに向って伸びてゆく・・・・・。

   

  

 
ランの自生地ではラン菌が生息する空気の良く通る
 地表近くに根を張る。
 写真はSUGOI-neの表面のラン菌を求めて
 伸ばした根。菌根になっている。
 太く少ない本数で生きるようになる。
 SUGOI-neの優れた毛細管現象は、
 自生地を再現している。

 このように根が伸びると、栽培が上手に見えるが、
 実は、ランから見れば、泣き泣き伸ばした根である。
 無駄なエネルギーを使わされた。
 そんな姿である。
 ランは菌根菌植物。自生地では最少の根で
 生きる植物である。ラン菌がいれば・・・
 無駄なエネルギーを使うことはない。
SUGOI-neは空気不足は起こらない!!
 心配ご無用!!

SUGOI-neは不思議なコンポストである。
 寒天のようにドロドロでも「根腐れ」は全然起こらない!!
 ラン菌の菌糸が空気を供給するからである。
 これまで、ランつくりは「根腐れ」に悩まされ続けてきた。
 その原因を探ると・・・・
 排水不良、粒子微細化による目詰まり、通気不良も原因の一つであり、
 その対策として通水性、通気性の良いコンポスト、鉢が用いられてきた。
 これまでのコンポストでのラン栽培は、根腐れに関しては「綱渡り」のようなバランスで
 行なわれて来た。
 その技術の中に・・・・根の酸素供給の問題があった。
 水ゴケ、バーク、軽石、木枠、ヘゴ・・・・・ミックス。
 どの程度の供給が必要なのか科学的に究明されないまま、経験で論じられ定説化してきた。
  ラン菌による酸素供給は論じられた事はない。

 SUGOI-ne栽培では、
  これまでの常識とは異なったランの姿を着せるが、
  実は、これがランの本当の菌根菌植物そしての姿なのである。

  

 
SUGOI-ne2号ゴールド単用植え。
 SUGOI-neの固さでは、空気が不足する。
 SUGOI-neの固さでは根が伸びられない。
 SUGOI-neの固さでは根が潰れる。
 以上のような心配をする人がいる。
 
 そんなこと全然心配ご無用である。
 若しSUGOI-neの酸素が不足しているなら、
 コチョウランの気根は、SUGOI-neに向って伸び、
 中に伸びてゆくことはない。
 植物の根は・・・・好きなところに伸びてゆく・・・。
 SUGOI-neの中にドンドン伸びてゆく・・・
 固くて伸びられない?
 そんな心配は全然ない。オシボリの湿度があれば。
 ランの根が潰れる?
 植物の根はそんな柔に出来てはいない。
 
 水ゴケの固さが柔らか過ぎるのである!!
 泣き泣き伸びる姿と、喜んで伸びてゆく姿を混同しては
 ならない。


 ランの根は軽石、バークの粒粒を喜んでいるのではない。
 人間が勝手にそんなものを鉢に詰め込んでいるだけ。
 非常に人間の身勝手!!

  
上のバンダの根の多さは、何を意味しているのか。
この根の豊富さは、本当にバンダが望んで、空気が好きで伸びた根なのか?
否である。
葉の面積に比較すれば、このように多くの根は必要ない。
葉における光合成。
根における呼吸作用。
このバランスが異常な状態になっている。
根が多いということは、根におけるエネルギーの消費が多いということ。
葉の生育に回すエネルギーが不足してしまう。
ランは菌根植物である。
最少の根で最大の光合成を行なうという進化をしてきた。
この進化の方向と、写真の根とは逆方向である。
この根は、空気が好きだから・・・大量の根を伸ばしたのではない!!
ランは、そんな無駄なエネルギーを使うようなことはしない。
菌根菌植物は「狡猾」である。
光合成もしないで生きる「腐生ラン」までいる!!
この狡猾なDNAをほとんどのランは持っている!!
最少の根で最高の効果を得る!!
「ラン菌」に丸投げ!!
ラン菌のいないコンポストでは、ランは自らの力で全部しなければならない。
だから多くの根を伸ばさなければならない。
伸ばせば、伸ばすほど・・・呼吸作用でエネルギーを消費する。
だから鉢に根が廻ると「花が咲く」ようになる。
株が「くたびれた」姿である。
「老化」した姿ともいう。
Cymbidiumの軽石植えでは、鉢底まで根で一杯になる!!
仕方なしに伸ばした根である。
こういう状態の時、株分けになる。
くたびれた果ての大手術の株分け。
そして・・・1ヶ月も肥料もない。
くたびれて、大手術の次は栄養失調!!
これで、ランが回復するわけはない!
これが、日本のラン栽培の現実。
中には、立ち直れない株も出てくる。
当然なこと。

SUGOI-neにバンダを植えると、根の数は非常に少ないが、素晴らしい生育をする。
生きるための酸素が欠乏することはない。
それは、前記したように光合成の1/5000程度の空気があれば呼吸作用に必要な酸素が確保できるからである。
この理由で、寒天の中の根が酸素欠乏が起きないで寒天の中に伸びられる説明がつく。

写真のバンダの根は空気を求めたのではない!!
ラン菌を求めている。
水を求めている。
いわば、苦しみながら、生きるために泣き泣き伸ばした根である。
根を伸ばすには莫大なエネルギーが必要なのに。
背に腹は変えられない。
Cymbidiumでは、鉢に根が廻らないと花が咲かないといわれる。
しかし、SUGOI-ne栽培では、根が廻らなくとも花が咲く。
根が多くなればエネルギーの消耗が大きくなる。
老化現象が一気に進む。
したがって「死花」が咲くことになる。

ラン菌が使う酸素。
ランの根が使う酸素。
SUGOI-neに染み込んでゆく空気の量。
SUGOI-neの抜群の毛細管現象で、不足するということはない。

ラン栽培のベテランの人は、SUGOI-neの単用植えの固さに、感覚的に「通気不足」と考える。
軟いと空気が通る。
ミックスすると空気が入る。
以上のように考えるが、それは、空気に含む酸素濃度、根における呼吸速度を知らないからである。
何かの本で得た知識。
人から教わった知識。それが固定観念となっている。
SUGOI-neは、その固定したラン栽培を今般から崩して、ランから見た栽培法を構築するコンポストである。
ランから教わった知識でない!!

空中に伸びる根。
鉢外に出る根。
空気が好きだから伸ばしているのではない。
ラン菌を求めている。
水を求めている姿である。
ラン菌のいないコンポストで植えられてきたランの悲劇。
その哀しい根の姿を見て、喜んでいると見る愛好者の身勝手な解釈。

これまでのラン菌削除の栽培が、おおくの見解の相違を生んで、
誤った常識、定説が横行して、栽培者を悩ましてきた。
その一つが、コンポストの通気の問題である。
SUGOI-neは、今後、ランの根本を見据えた栽培法を生むことになる。
以上のような理論から、SUGOI-ne栽培における根の呼吸作用の問題は、
全然問題外の杞憂に過ぎないことが理解出来よう




   なぜSUGOI-neでは酸素不足は起こらないのか?
 ラン菌が生きている。
 菌糸が根に酸素を供給するということ。
 空気中の酸素と二酸化炭素。
 この二つには大きく違うところが一つある。
 濃度である。
 二酸化炭素(炭酸ガス)は空気中の0,04%程度含まれているに過ぎないが、 酸素は20%も含まれている。
 つまり同じ体積の空気が鉢内に取り込まれた場合、酸素は二酸化炭素の500倍も取り込まれることになる。
 更に、植物の呼吸の速度は、光合成速度の最大値に比較すると1/10かもっと低いこともある。
 つまり、根の呼吸のために鉢内に取り込む必要のある空気の量は、光合成の場合に比較すると1/5000
 以下でよいということになる。
 つまり、光合成を行う葉は、0,04%という濃度の低い二酸化炭素を吸収しなければならないから、常に多量の空気が
 必要であるが、根の呼吸作用に必要な酸素は空気に20%という高い濃度で含まれ、更にエネルギーを燃焼させるに
 必要な呼吸速度は光合成速度より遅いから、
鉢内に「しみ通って来る」程度の空気だけで、充分呼吸作用に必要な
 酸素は確保できる。
だからSUGOI-neにラン菌が繁殖出来るのである。
 
 ランの生長量の少なさを見れば、生長の早い他の植物より、根における呼吸作用に必要な酸素は非常に少ないと
 考えられる。


ランの気根は本当に空気が好きなのか
 
 左のバンダの根を見ると、誰でもバンダは空気が好きだから空中に根を伸ばすと思う。
 だから「気根」と定義されている。
 しかし、SUGOI-neで栽培してみると、バンダは全然違った姿を見せる。 クリック
 SUGOI-ne栽培で、多くの人、特にこれまで何十年もランを栽培してきた経験のある人
 に、SUGOI-neの固さ、湿度に疑問をもつ人が多い。
 その疑問は何処から出ているいるかといえば、多湿による「根腐れ」と、「酸素不足」
 及びガス交換不足による根の伸長不良の危惧である。

 これまで、ラン界の定説、常識として、特に着生ランの「気根」を推測して「空気」を
 好むとされてきた。
 写真に見られるバンダの気根。水ゴケ栽培におけるカトレア、ファレの鉢外に伸びだす
 気根を観察すると、あたかも空気を求めているように見える。
 しかし、SUGOI-neで実際に栽培し、栄養生長期に毎日潅水して見ると、
 根は空中に伸びないという、これまでの常識とは全然異なった姿を見せる。
 本当にランの根は・・・・空気がそんなに好きなのか?
 そういう疑問が出てくる。

 例えば、実生した時。
 フラスコの寒天の中に根が伸びて、根腐れなど起こさない。
 寒天の中に・・・大量の空気が常に供給されているのか?
 そういう疑問が出てくる。


 左の写真は、SUGOI-neで栽培したカトレア パープラタ。
 プラ鉢栽培で素晴らしい生育であるが、全然根は空中とか、鉢外に出てこない。
 若し、SUGOI-neで空気が不足するなら、当然呼吸作用の酸素が不足するから、
 このような生育をするわけはない。
 ということは、SUGOI-neでは酸素は不足しないという・・・・実証である。

 

  
 SUGOI-neと  
      気根の呼吸作用の酸素について

                  
SUGOI-neで空気不足は起こらない
                                          
著作権所有者 宇井清太
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